発酵のメカニズムを知るとお酒の種類にも詳しくなる!

発酵のメカニズム酒の基礎知識

お酒はアルコール発酵という変化を起こした発酵飲料になります。

 

世界に目を向けると発酵食品がたくさんあるのをご存知ですか?
今回は、視野を広げて発酵食品について少しお伝えしたいと思います。

 

そしてその発酵食品に絶対必要な微生物のことも勉強したいと考えています。
この微生物の働きを知ると、お酒のことについて、また新しい知識が広がります。

 

・発酵食品のキーパーソン、微生物の仕組みを学ぶ!

 

一般に発酵を助ける微生物と聞くと何を想像されますか?

 

代表的なものといえば、パン酵母ですかね。「イースト」「天然酵母」とか聞いたことがありませんか。
イースト=英語:yeast=日本語:酵母となります。

 

お酒にもそういった酵母の存在が欠かせないんです。

 

では、食品に身近な酵母も含めた微生物について知ってもらいたいと思います。

微生物のことを覚えるとお酒について、さらに深く知ることができます。
最後まで読んでみてください。

 

 

世界中の発酵食品をさがしてみよう。

世界を見渡すと、チーズ、ヨーグルト、パン、ワイン、はちみつ酒、ビール、ウイスキーなど
たくさんの発酵食品が頭に浮かんできますね。

 

ホテルの西洋料理では、定番の食品や飲料になります。
日本人から考えると、それだけ西洋の文化や食品が日本に入ってきて発酵食品を、より身近なものだと感じることができます。

 

一方で日本も発酵食品の種類が豊富です。
納豆、漬け物、酢、豆腐、塩辛、かつお節、日本酒、焼酎、みりん、鮒ずしなど発酵食品が多いことがわかります。スーパーや自宅、飲食店で見ない日はありません。毎日の食卓にも必ずあります。

発酵食品の分類から発酵食品の魅力を知る。

発酵食品を一括で学ぶのは至難の業です。
ここでは、お酒を中心に関連する食料品や調味料の発酵も知っていただこうと思います。

あくまでイメージを膨らませてもらえると嬉しいです!

 

世界中の発酵食品をカテゴリーで整理すると。

1.発酵飲料(日本酒、ワイン、ビール、焼酎、ウイスキー、甘酒、紅茶など)
2.発酵食料品(チーズ、ヨーグルト、パン、生ハム、納豆、漬け物、豆腐など)
3.発行調味料(醤油、味噌、みりんなど)

 

この発酵食品を製法で2つのグループに分けてみましょう。2つのグループに全てがおさまるわけではありませんが、身近のものを分類することでイメージを持っていただけたらと思います。

 

① 原料に糖分があるもの。

・乳酸発酵: ヨーグルト、チーズ(乳に糖分が含まれています)
・アルコール発酵: ワイン、はちみつ酒

 

② 原料に分解が必要なものやその他の分解が必要なもの。

・麦芽分解: ビール、ウイスキー
・麹分解:  清酒、醤油、みそ
・細菌分解: 納豆
・自分分解: 魚醤、塩辛

 

このように、単に発酵といっても多種多様な発行形態があります。それには歴史や文化、国、地域が大いに関係していると思いませんか。まずは目の周りには発酵食品があることに興味をもっていただけると嬉しいです!

 

発酵のメカニズムに必要な言葉の整理

発酵の構図がぼんやりと理解していただけたと思います。

でも、言葉が難しい、頭に入ってこないと感じてられていませんか?

そのとおりです。私も最初、全くといっていいほど理解できなかった経験があります。
今でもフリーズしたことを覚えてます。

 

だから、安心してください。何かふとしたきっかけから、疑問をもち、こちらのページに戻ってくる。
そんな気持ちでいいので、読み続けてください。

 

ここでは、まずは下記の言葉を辞書と思って少しでもご理解ください。
詳しくは書きませんので…

でも、お酒を勉強する上で、知っておくとお酒の種類や味わいに有効です。

 

発酵とは・・・

発酵・・・微生物の力をかりて人間に有益な物質をつくること

腐敗・・・有害な物資(有益でないもの)

 

微生物とは・・・

酵母菌・・・糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する。菌類の1種で単細胞性の真菌類

麹菌・・・酵素を生産し、でんぷんをブドウ糖に分解したい、タンパク質をアミノ酸に分解する。糸状菌類

乳酸菌・・・ブドウ糖や乳糖(炭水化物)を分解して乳酸を作り出す。菌類では細菌類

 

酵素とは・・・

酵素・・・タンパク質の一種。化学反応を起こすのを促進する役割があります。

 

 

酵母と酵素の違いわわからない。

そうですね。私もそうでした。

簡単に言うと、酵素はタンパク質、酵母(真菌)は生き物と考えましょう。

 

例えば、麹菌(糸状菌)酵素を生産し、でんぷんを分解することができます。
人間では、酵素が腸内で食べ物の消化や分解をします。

 

酵母は小さな生き物です。自然界のどこにでも生存しています。酵母にも酵素がいます。
お酒で言えば、酵母糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する働きのお手伝いをします。

 

まとめ

発酵とは、微生物の力をかりて人間に有益な物質をつくること。
有益でないものは腐敗といいます。

 

微生物とは生き物で、酵母菌、乳酸菌、麹菌が存在し、それぞれの仕事があり、
お酒、味噌、醤油など色々な発酵段階で活躍します。

 

お酒づくりには、この酵母と乳酸と麹が深く深く関わっていることを覚えといてください。
ワインやビールでは酵母が活躍しますし、日本酒では、麹が大活躍をして酵母と乳酸菌と協力していきます。

 

そして、これらの発酵過程には酵素が分解のお手伝いをしているということも忘れないようにしてくださいね。